
見るもの聞くもの感じるものを、気が向くままに展示している美術館。museo watalissはそんなサイトです。
天邪鬼で知られている私は、表と言われれば裏と返し、白と言われれば黒と言う。
かつての最大の被害者は母だったと思うが、今現在、私の気まぐれッぷりに振り回されているのはムッシュだったりして、わが身が生み出した災難とはいえお気の毒に思う(←鬼嫁)。
まぁ天邪鬼は自分自身にも災いがあって、例えば欲しい物が一向に買えなかったりする。数年前から黒ブーツを探しているのに、吸い寄せられちゃったのはチョコ茶の乗馬風ブーツだし、幅広のボリュームのあるベルトが欲しいのに、見つけたのは黄色い細い編みベルト。なんでこうなるんでしょうね、私は。
街のバーゲンに足が向かない上に(出かけたら最後、手ぶらでは帰ってこられないという恐怖が背を向けさせるのだろう)、普段は手芸屋や雑貨屋巡りが主なので、洋服や服飾小物を物色したり買う機会が年々減ってきている。
ファッションに興味が薄れるなんて危険信号が点滅しているけれど、裏を返すと、気に入った物を選んで買っているので自分の定番が揃ってきたとも言える。自分ではそう思うことにしている。
そんな感じなので、フラリと洋服屋さんを覗いたのは数少ない出会いの瞬間で、ディスプレイ棚の奥にヒッソリと丸めて置かれていた黄色いベルトに目が吸い寄せられたのは、様々な偶然を重ねて遂に出会った奇跡の瞬間としか言いようが無い。
なんて、そこまで運命論者じゃないのだけれど、欲しがっていた太いベルトとはまるきり違う黄色いベルトに目が行ってしまった私は、細くて滑らかな編みこみ具合に一気に惹かれてしまった。
頭の中で、グレーのタートルネックや赤いカーディガンや群青のプルオーバーや白いTシャツに合わせたらどんなに可愛いだろうと想像の波が押し寄せる。太くてボリューム満点のベルトよりも断然かっこいいんじゃない?とまで思考が及び、この時点で太いベルトは(一時的に)ウィッシュリストから外れてしまった。
イギリスのデッドストックだそうで何処のブランドというわけでもないけれど、柔らかい革がウエストにクルリと巻きついて繊細な雰囲気がなんとも言えず気に入った。もともと持っているターコイズブルーのベルトも気に入っていたので、あれと併せてもいいなぁと思い、古着屋価格なことも手伝って財布の紐が緩んでしまった。
相変わらず太いベルトもいいな~とか思っているし、黒いブーツも欲しい気持ちに変わりは無い。でも、雑誌からイメージするアイテムよりも、偶然出くわしたアイテムの方が長く使い続けているので、先々のことを考えると、自分の直感と偶然を信じて私作りをした方が良さそうに思う。