最近になって乾いた色の美しさに気付き始めた。
瑞々しかった頃の色は失われ、ガサッとした濁りの無い色だけが、花びらの先や実の表面に残る。まるで重さを感じない落ち葉のような軽やかさで、でもとても寂しい感じ。
枯れてなお美しいと思う。というよりも、枯れてから新しい美しさを与えられるというか。
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「ドライフラワーなんて、昔流行ったカントリーインテリアの定番アイテムっぽくて恥ずかしくて欲しくない」と思っていた。妙に鮮やかだったり白茶けていたり、どこがいいのかサッパリ分からないと全力で拒否モード。未だに、逆さまにぶら下がったバラの花束のドライフラワーなんかを見ると、ちょっと苦手と思う。
ドライフラワーの傾向も最近になって変わってきたんだろうか。最近のインテリア雑誌などでもよく見かける紫陽花なんかは枯れた感じが本当に綺麗だと思う。
使い込まれたテーブルや棚の上にパサリと飾られているのを見ると、生のお花に負けないくらい澄んだ空気感があって、ドライフラワーもなかなか味わい深いと思うようになってきた。
そんな心境の変化もあって、オランダの紫陽花を買ってみた。本当はもうちょっとパラパラと咲いている花びら少な目のがよかったのだけど、買ったのは夏みかん2つ分くらいありそうな大きなドライ。置く場所と言い花器と言い飾り場所に困っているのが正直なところだけれど、今は古い一輪挿しに生けてキッチンの奥でひめやかに飾っている。
名前にある紫色が深く深く深く、本当に深く残っていて、あぁ綺麗だなぁと感じた。こんなに大きいのに重さを全然感じない。触るとガサガサといい、落ち葉を触っているかのよう。

もう一つ、褪せたピンクの実が鈴なりになったのも買った。聞いたのに名前を忘れてしまったのが残念だけど、万両か何かかなぁと思っている。
この褪せた色がなんとも言えない美しさ。瑞々しいピンクだったら目がいかなかったかもしれないのに、乾いてひび割れたピンクにはどうしようもなく惹かれてしまう。
どうも私はツブツブしているのが好きらしく、ついツブツブが気になってしまう。今自分用に考えている、紺のエナメルシューズに着けるシューズブローチ、このピンクのツブツブを何かで再現できないかと思案中。色合いを似せるのはかなり難しそうだけど、もし出来たら凄く可愛いんじゃないかとワクワク。
気が向いた時に小さなブーケを買ってきてインテリアに潤いを持たせる一方で、枯れた色の美しさも部屋の中にあっていいんじゃないかと思うようになってきた今日この頃。オバチャン思考に変わってきたのか、はたまた、大人の女性になって深みが増してきたのか・・・。後者でありますようにと祈りながら、褪せた色に目をやる。
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渋谷にあるVIRONのパンは大好き。同じように思う人は多いようで、いつ行っても店内のショーウィンドウの前にはパンを買い求める人が群がっている。
パンの他にも好きなのが小さな焼き菓子。しっかりとした味のマドレーヌやカヌレが並んでいて、パンと一緒についつい買ってしまう。
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新宿方面から渋や行きのバスに乗ると、東急本店のまん前にバス停があり、私はよくそこで降りた。VIRON開店に向けて内装工事をしている時から「何の店が出来るんだろう??」と気に掛けていて、パン屋さんが出来ると知ってちょっと楽しみにしていた。
その頃はバイトで松涛に毎日通っていたので、VIRONのオープン初日から足繁く通うこととなった。以前VIRONを紹介したエントリーでも書いたように、顔を覚えてもらえたのか、小さなマドレーヌをいくつもおまけで頂いたりして、パンだけじゃなく焼き菓子も美味しいと早くから太鼓判を押していた。
この小さな焼き菓子が手頃でいいのよね~。500円玉よりも小さなサイズで、マドレーヌやカヌレ・フランポワーズの焼き菓子が並んでいる。もちろん一口でポンポンと食べられるので、カサッと買ってバッグに忍ばせて、電車を待つ駅のプラットホームで一つつまむなんて事をやっている。
家で食べるために買って帰って、コーヒーと一緒に・・・なんて思うのだけど、いつも家に着く頃には食べ切ってしまうので、ムッシュの口には一度も入ったことが無いと思う。ゴメンヨ。
願わくば近所にVIRONが出来るといいんだけどなぁ。近所は無理でも、新宿界隈に出来たらダッシュで通うと思うのに。
ブログのトップページでもお知らせしていますが、iiroの第3弾を明日11/25(土)の22時にオープンします。ただ今プレビュー中ですので、チラ見大歓迎で御座います。
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レース糸のエントリーと一緒にアップしようと思っていたのが、レース編みに必須の鈎針のこと。編む方法によって道具は様々変わってくるけれど、私がやっているレース編みは鈎針で編むレース。鉤針がなくては始まらない。
私が使っているのはクローバーのレース針7本セット。0号~12号まで揃っていて、柄が丸棒の木で出来ているので、握り易く疲れ辛い。
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鉤編みデビューの頃は、母から譲り受けた竹の鈎針(何号か不明)と、100円ショップで買った鈎針だった。竹の鈎針は、一時期編みぐるみを狂ったように編んでいたせいか、私の手の形に添って反りが出てしまい、反りに合わない動きになるとちょっと使い辛くなっていた。どれだけ力んで編んでるんだよって感じだけれど、どうも私は網目をきつめに編む癖があるような気がする。
100円ショップで買ったやつはすぐに使わなくなった。安普請とか言う理由ではなく、金属の細いスティック状なのでとにかく手が痛くなる。柔らかい綿糸ならまだしも、私は太い麻紐なども編みたかったので、一目編むのも辛くなるほど手が痛くなって、すぐに使わなくなってしまった。やっぱり道具には道具にふさわしい素材を使うべきで、麻紐相手に細い鈎針では歯が立たないのは当然だったと思う。
このレース針はレース用なのでとにかく細い。12号ともなると針先の鉤が見えないほど細くて、レースを編むにも眼が疲れる。けれど慣れてしまうと結構サクサク編めるようになるので楽しい。
グリップが丸棒と言うのは非常に使いやすいなぁと思う。鉛筆と同じくらいの太さで手にしっかりと馴染み、細い金属の鈎針では30分以上掛かっていたモティーフ編みがサクサクッと編めてしまう。使い易い道具だと作業がはかどるという好例だと思う。

クローバーと言えば、握り易く疲れ辛い『クローバー ペン-E』が有名だと思う。丸棒状のグリップではなく、歯ブラシの柄のような平べったい形状で、指でホールドする部分には滑り止めのゴムがついている、見るからに使い易そうな鈎針。
以前このサイトの中でもお勧めのコメントがあり、周囲でもペン-Eを使っている話がチラホラと聞こえてきていたので、私も買おうかな~と何度か見に行った。
1本700円。ウ~ム・・・。私は気が向いた時に気に入った太さの糸を編みたくなるので、いろんな号数の針を持っていた方がいいのだけれど、全部揃えると結構なお値段になるので(レース編み+鈎針ともなると・・・)、また今度買おうと先送りし続けてしまった。
そうしたら、ひょっと覗いたリサイクルショップ(またかよっ)で、7本セットで500円にて購入。お買い得だった上に使い易そうで、長く使うといい感じに古くなりそうな気配を感じた。
現行品で木製の柄のレース針は出ていないんだもの。使い込むほどに味わい深くなる要素が無い物よりも長く連れ添えそうな気がして、迷わず選択してしまった。これは昔の商品らしく今は手に入らなそうだけど、レース針だけでなく鈎針も欲しいので、また出してくれるといいなぁなんて思ったりなんかして。
いつのまにか柄の部分が飴色に変わるんじゃないかとワクワクしながら、毎日のように針を動かしている。なんだかんだで頻繁に使うのは0・2・4・12号なのだけど、あまり出番が無い6・8・10号と、今後どのような差が出てくるのか楽しみにしている。
iiro第3弾をまもなくオープンさせる予定です。オープンは今週末、プレビューの方は間に合えば明日22日にはしたいと思っています。(間に合わなかったら明後日23日になってしまうかもしれません・・・)
年内はガッツを出して沢山オープンの機会を設けたいと思っているので、週末も含めて、あと2~3回は出したいなぁと目論んでいます。ガンバレ自分っ
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更新を楽しみにしているニュースサイトがあって、そこで『ウェブ上のハンドルネーム』を特集(?)していた。紹介されている様々なサイトを閲覧して、「ふむふむ」「なるほど」「・・・(汗)」と思う事がたくさんあった。
ホントはレース編みの鈎針のお話を書こうかと思っていたのだけれど、本日は閑話休題エントリーとして、3年目をひた走っている『museo』と『wataliss』について考察してみようと思う。
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まず、予てからメッチャクチャ気になっていた事が一つ。
『wataliss』と言う文字列は私の造語なのだけど、これ、『ワタリス』と読む。
ネットがご縁で実際にお会いした方全員から「ワタリスさん」と呼ばれたので、つづりが音読みし辛いという事は無いかなと一人で思い込んでいるのだけれど、もしかしたら違う読み方で覚えた方もいらっしゃるかもしれない。
ここで改めて宣言します。『wataliss』は”ワタリス”と音読みします。今後ともワタリスを宜しくお願い致します。
私がウェブ上で『wataliss』と名乗り始めたのは2004年の6月1日。このブログが始まった日からだ。
仕事用のウェブサイト作りがひと段落して、せっかく作り方を覚えたのだから何かサブサイトをやりたいと思うようになり、ブログに乗り出した。
その頃3本目の親知らずを抜歯したばかりで、発熱と痛みでしんどかった上に頬もプックリと腫れ上がったので、ムッシュから「リスみたいだよ」と言われ、じゃぁハンドルネーム(以下HN)はリスと名乗りましょうと安易に決めた。
もう今は頬の腫れもひいたのでリスでも何でもないのだけれど、顔の輪郭がもともと洋ナシ形なので(下膨れっ子チャンとも呼ぶ)、リスと名乗っても悪くあるまいと思っている。
ところが、初めてオフラインでネット経由の方とお会いした時に、「ワタリス」さんと呼ばれてビックリした。苗字でも名前でもあだ名でもなくHN呼び。それしか知らないのだから当然なのだけど、音読みで呼ばれると妙に恥ずかしい(が、今は慣れた。笑)。
声で呼ばれることを想定していたら、人間の名前として有りえるHNにしておけばよかったなぁと後悔。実際、実名をHNにしている方はお会いしても違和感なく呼べるのでちょっと羨ましい。
サイトを続けていく中で親しくなった人とお会いする事になるなんて考えたこともなかった。プライベートなサイトはコレが初めてなので、とにかく無知だったなと思う。
これからサイトを始めようと思っている方がいたら声を大にして言いたい、かも。
「音読みできるHNを!街中で呼ばれて赤面しないHNを!」とね(べ、別に赤面していませんよ、私は。ウン、多分)。
ちなみにわが夫『ムッシュ』。当然本名は違うし、私もムッシュ~とは呼んでいない。最初はダンナさんと書いていたのだけれど、なにか味付けしたくなり、あり得なそうなネーミングをつけることにしたと言うわけで。今、彼はサイト経由のお友達から「ムッシュさ~ん」と呼ばれるのを密かに恐れています(笑)
そして、もう一つウゲゲ~と思っているのがサイト名。その名も『museo wataliss』。
意味は”ワタリス美術館(museoはフィンランド語で美術館)”というわけで、タイトルにHNを盛り込む自己主張っぷりが恥ずかしい。ウギャ~消したいっ。
当初は逸品を解説+回想付きで紹介するというやり方だったので、まぁ美術館の展示らしかったのだけど、解説部分を調べて一文にするのが長続きせず、あっという間に日記風味に変貌してしまった。だから、今は美術館はおろか、ギャラリーと名乗るのもはばかれる感じがする。
お気に入りサイトの何箇所かが途中でサイト名を変えて、その後も滞りなく運営しているようなので、私もサーバー引越しやサイトリニューアルに併せて改名しようともくろんだ事は何度かあった。
ところが、いざ候補を挙げてみると妙に照れくさくなってしまい、「まぁ恥ずかしげもなく美術館と名乗り続けるのもいいんじゃない?」と開き直ってしまい、今に至っていたりする。
ウェブショップの『iiro(イーロ)』には並々ならぬこだわりと愛着を持って命名したので、コレを変えようとは思わない。今は無き『寄り道パーラー』もサイト名は凄く気に入っていた。多分、『museo wataliss』というサイト名に辛口採点をしているので、その分を別サイトで取り返そうと無意識のうちに思っているのかもしれない(アホだな~と我ながら思う)。
ちなみに、オフライン生活の方でもあれこれ考えることはある。
自分の店の名前もあっさり決めてしまって、その後続々とかっこ良さげな名前の同業店が出来る度に「い~な~」と思ったりする。
身内や顧客からの評判は悪くないので(3文字で覚え易い)このままいくけれど、予想できなかった弱点として、領収書を発行してもらう時に非常に聞き取り辛いらしい事が発覚した。必ずといっていいほど戸惑いの表情を浮かべる。
また、領収書を発行する立場からして、異様に長い社名に出会うことがある。書いている内に欄外になだれ込んだり、「後(株)だったっけ、後(有)だったっけ・・・」とこっそり冷や汗をかく事も時々。
日本語か英語なら何とかなるものの、ドイツ語やフランス語のフレーズを起用する会社も多く、”バ”じゃなくて”ヴァ”じゃないとダメだったり、読み仮名とスペルが難しかったり、ニワトリ頭の私にはちと厳しい。
レジカウンターで会社名をハッキリ口頭で伝達しなければならないので、これまたアドバイスとして、言い辛かったり、聞き辛かったり、恥ずかし目な社名にならないよう十分に考えていただきたいと思う(特に3つ目は従業員にとっては結構辛い)。
というわけで、今後も(暴走しない限り)『museo wataliss』の『wataliss』としてサイトを運営していこうと思っております。これからも『ミュゼオ ワタリス』をご愛顧下さいませ。
ちなみに『museo』は”ムゼオ”じゃなくて”ミュゼオ”です。念のため。
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iiroを始めようと決めた頃から、週末ともなると材料を探しにアッチコッチに出歩いて、夜にはワクワクしながら手仕事をするようになった。ビーズだったり布物だったり編み物だったり。
レース編みは慣れてくると楽しくて楽しくて、少しでも時間が出来るとチョコチョコと手が動く。と言っても私の場合は凝ったレースをするわけでもないので、シンプルな丸だったり花だったりするのだけれど。
そんなレース糸はコレッと決めているのがある。DMCのレース糸。滑らかでテカリがなくサラッとシンプルな表情に編み上がる。
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編み始めた時は、レース編みの本でよく名前が登場するオリムパスのエミーグランデ40番を使っていた。色の種類が多いので、私好みのスモーキーな色合いの糸を選べるのが楽しいし、糸が柔らかく編み易い、と思った。
けれど、ちょっと艶がありすぎて、クロッシェレースのような立体物だとその艶が気になった。綿糸だけどシルクっぽい艶、そんな印象を持っている。
DMCが気になり始めたのは刺繍糸の方から。
どのメーカーでも色の選択肢が少ないレース糸に比べて、刺繍糸は驚くほど微妙な色合いまで揃っていて、棚を見ているだけでホクホクしてしまう。
レース糸とはヨリが違うので非常に編みづらく粗も目立つのだけど、小さなモティーフなら刺繍糸で編んだ方がカラーバリエーションが多いし表情が出て面白い。
イギリスのAnchorとフランスのDMC、いつもこの2社の刺繍糸で迷い、お値段と色合いでいつもDMCを買っていた。
そして、レース糸でもDMCを使うようになった。他社に比べて艶が控えめなので、クロッシェレースがシンプルでシックな仕上がりになる。モハモハしないので(モハモハ?)網目がクッキリと出るから、不揃いだったり目が飛ぶとすぐに分かるのが辛いのだけど、その分キチンと仕上がると凄く綺麗で病みつきになる。
上質な分だけ他の製品よりも若干値が張るのだけれど、何玉も使う大作に挑むわけでもないので、僅かな差なら良い物で綺麗にレースを編んで長く愛でている方が楽しい。
好んで使っているのが、 生成り色のDMCコルドネスペシャルの10番と、カラフルなバリエーションのDMCスペシャルダンテル。
後者は80番なので、レース編みの鈎針で10とか12番で編む、目がショボショボするくらい細かいレース編み用の糸。この糸で花などのモティーフを編んでも小さすぎていまいち冴えないのだけど、逆に方眼編みやマーメイドのような網目やただの丸なんかを編むと、凄く繊細で可愛らしくなる。
フランスならではの発色の美しさに惚れているけれど、カラーバリエーションが少なめなのがちょっと残念。深い緑やチョコレートブラウン、霞がかったすみれ色なんかがあったら最高なのに。
通販でならカラーバリエーションがある40番台の糸が手に入るようなので、いつかは買いそうな雲行き。でもまぁしばらくは80番の繊細さを楽しみながらスペシャルダンテルを編む日が続きそうな予感がする。
あぁ、でももうまもなく冬がやってくる。鉤編みはしばしお休みして、棒編みでマフラーとか編みたいんだよな。でも棒編みは激しく苦手なんだよな。模様編みは更に苦手なんだよな。
膨らむ一方の編み物欲、されど腕の方が追いつかない。
誰か、左利き用の編み物教則本を作ってくれ~っ、頭の中で左右反転させて編み図や針の動きの図解を見るのは結構辛いのよ。ハァ。
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てんとう虫のワンポイントがなんともラブリーな、『Vera』のテキスタイルが好き。
と言っても、「ヴェラって・・・誰?」と言う方のほうが多いかもしれない。悲しいかな、日本ではまだあまりVeraのテキスタイルは浸透していないように感じる。なんていう私自身もそんなに詳しくない。
自分のファーストネームをブランド名にした『Vera』は、1960年からアメリカで活躍したVera Neumannがデザインしたテキスタイル。ワンピースやブラウスのような衣服からキッチンリネンやランチョンマットまで、その活躍は幅広い。
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ニューヨークでデザインの研究をしていた夫と共に自宅をアトリエに改装して、大胆で自由なタッチのテキスタイルを製作するようになったのは、第2次世界大戦が終わった1960年頃のこと。シルクスクリーンで花や草木や自然の物をのびのびと描いたキッチンウェアは、売り込み先のデパートで高い評判を呼び、あっという間に人気商品として広がっていく。
ところがブームになったのはわずか10年。その後は徐々に下火となり、1993年にVeraが永眠した後に生産を終了してしまう。
大量に生産されながらも封を開けることなくしまい込まれたデッドストック品が、ここ近年になってコレクターたちの手によって再び陽の目を見るようになり、静かにファンを増やしているのが現在の状況の模様。

コレクターと呼ぶにはあまりにも貧弱な私のわずかな所有品はこんな感じの3種類。お値段がピンキリなので、気軽に纏め買い出来ないのはちょっと寂しいけれど、その分一枚一枚吟味して気に入った物を掘り出すのが楽しい。
私が好きだなぁと思うところは、大胆な図案や気まぐれな線ももちろんだけど、発色の美しさがあること。
水彩絵具で直接リネンの上にサラリと描いたようなみずみずしさ。深い赤、カラッと元気な青、こっくりとした向日葵色。どの色も迷いなく描かれている感じがして本当に綺麗。
てんとう虫はVeraのサインと共に、いつも一緒に描かれている。自らのシンボルにしたてんとう虫はGood Luckの意味も込められていて、小さいながらも素敵なメッセージを背負っているように思う。
私がとても好きな手芸作家の下田直子さんの作品の中にも、よくVeraのリネンが登場してくる。特にVeraのテキスタイルに下田さんが刺繍をプラスしたバッグなどは、写真を見ただけで惚れ惚れしてしまう。
下田さんご自身もVeraのリネンを集めている(集まってしまう?)そうなので、「オゥ、好みが一緒?!」と一人で勝手に喜ぶ。好きな人と好みが似ていると分かるとはしゃぎっぷりが凄い私らしい喜び方。
東京で物色できるお店は下北沢の『Wickie』と吉祥寺『Socks*Ciao!』の2軒しか知らない。他のコレクタブル系の雑貨屋さんでもチラホラとは見かけるのだけれど、何十枚もまとめて見られるところはこの2件くらい。
「他にもあるよ~」とご存知の方がいらっしゃったら、ぜひご一報を~!
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大きな柿を頂いた。掌に乗せるとズシッと重い。
大好物の梨の場合は、手にしたらすぐに皮をむいて食べてしまうのだけど、柿の場合は、しばらくそこに置いて眺めたくなる不思議な気持ちになる。それは多分、柿の皮のつややかなオレンジ色が好きだからだと思う。
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仕事の方でも、ショップカードやもろもろにオレンジをキーカラーに使うくらい、オレンジ色は好きな色の一つ。オレンジと言うよりも、少し渋みの入った柿渋色が好きで、それに茄子紺や紫色を併せて使うのが私の王道パターンになっている。
柿を盛るなら織部の緑が合うなぁと思っている。ガラスのボウルや白いプレートでもいいけれど、柿は和風の装いが似合う果物だから、ついつい和食器に盛りたくなる。特に、織部の深い緑色は柿渋色と見事にマッチしていて最強だな~と思う。
ハギレで持っていた紫色の生地を下に敷いたら、これまたいい感じになった。つくづく柿の色は綺麗だ。
さて、肝心のお味の方はというと、渋みが全然なくて美味しかった。種もなくて食べ易かったし、これだったらサラダに使えばよかったかなぁと思ったけれど、私はどうも、果物はそのまま生で食べたいタイプなので、柿の味をそのまま堪能できて良かったと思い直すことにした。
そういえば、母が作るポテトサラダには、薄くスライスしたりんごや柿が入っていた。果物の甘さがおかずに絡むのが好きではなくて、行儀悪く除けながらそれぞれ食べていた記憶がある。今は大人になったので一応一緒には食べるけれど、やっぱり果物は果物として食べた方が好きなんだな。
さてと、あとは冷蔵庫にあるブドウを食べなくては。こちらは種アリでちょっと食べづらい。
秋は果物がいっぱいあって幸せネ。
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我が家には花器らしい花器が無い。一つだけ半円の花器を持っているけれど、少量や一輪だけの生け方には向いていない。
他のものといえば、骨董レベル(?)の古いiichikoのフラスコ瓶くらいで、いつもグラスやジャムの空き瓶やボウルなんかで代用している。
このグラスも花器と言うわけではない。薄張りの洋ナシ形のグラスで、底に水の泡のような立ち上がりがある、飲食用のグラスだ。
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薄張りグラスの、唇に触れた時の薄くてピンと張り詰めたような感触が好きで、グラスは全部薄張りグラスにしたいと思っていた。
友人の一人も薄張りグラスのファンで、掌にすっぽり収まるサイズのグラスを揃えていた。彼女曰く、「やはり薄いのでウッカリすると割ってしまう。けれど、買い求め易い価格だし、定番なので、すぐに買い足せるのが魅力的」だそう。
しかし、2つ手元にあった薄張りグラスはあっという間に割ってしまった。買い足そうと思えば買えたのだけど、”壊れてしまった”事が寂しくて、壊れたらサラッと買い直すというスマートな心境になれないまま、「壊れ易いと分かっているなら持たない方が良いのでは」と言う考えに至り、以来、薄張りグラスには憧れの念を抱いたまま手を出さずにいた。
蛇足ながら、その点iittalaやDURALEXは凄いなぁと思う。口当たりの良さは薄張りグラスが抜きん出ていると思うけれど、まるで割れる気配も無い頑固な作りや、ホットドリンクもOKな便利さは使い勝手が良すぎて手放せなくなる。
まぁともかく、壊れるのが嫌で薄張りグラスを買わずに数年。イコール、本当は薄張りグラスが欲しいのよね~と思い続けて数年でもあり、このグラスを見つけた時に「あぁ我慢も限界かも」と手にしてしまった。
グラスの底の突起が洗い辛そうなせいか売れ残ってセール価格になっていたせいもあり、「飲料用なら頻繁に使って壊してしまうけれど、花器なら返って使い易いかも」と閃き、かくして洋ナシ形の薄張りグラスを買うに至った。
さて、実際にホワイトローズを挿してみる。口がシュッと狭まっているので花がまとまってくれて生け易い。水を入れてみると底の突起が水の泡のようで綺麗だし、薄いガラスが儚げで花の可憐さとマッチしている。なかなかいい感じだ。
夏の間は花を生けるなんて考えられないくらい暑くてウダウダしていたけれど、秋ともなると自然が恋しくなってくる。テーブルにチョコッと、棚にポツンと、花が生けてある暮らしに憧れながら続かずにいるので、思い立った時くらいは気に入ったグラスに生けて生活をシャキンとさせたい。
薄張りグラスが活躍することを願って、自転車で走りながら花屋の前を流し見る今日この頃。
本日22時からiiroでの販売が始まります。15分ほど前に今回分のキーワードをiiroサイト内でお知らせしますので、ご注文メールのタイトルにキーワードをご記入の上、ドシドシご参加下さい。
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